自分自身の中に「コンピュータ」をもっている？Javaという言語について

Javaがなぜ注目されるのか？

「Java」は、SunMicrosystems社(アメリカ)が開発したプログラミング言語です。プログラミング言語には2種類あり、一つはJavaScriptやPHP、Rubyといった「テキストファイルでスクリプトを書けば動く」という言語、もう一つはずらずら書かれたプログラムを「コンパイル」という操作でプログラムとして、マシンを動かすという、昔ながらのコンセプトの言語であり、「Java」もその一つです。「Java」が注目されている理由は、言語という側面ではなく、その構造が画期的だからです。

Javaの特徴

一つ目は、「Java」は自分自身の中にソフトウェアによる「コンピュータ」である仮想マシンを持ち、ハードウェアが異なっても、各種のハードウェアが分かる様に翻訳する各種のエミュレータを準備する事により、元のプログラムを変えずに、異なるハードウェアを制御できる言語です。
従って、「Java」で作ったプログラムがあれば、ハードウェアはパソコンでも携帯電話でもカーナビでも関係なく、もちろんOSの違いも全く問題ないという特徴です。
二つ目は、仮想マシンが理解できる様に「コンパイラ」し、ハードウェア側が理解できる様に「インタープリタ」する 2階建て構造であるという特徴です。プログラムは人が分かる様に作った言語のため、ハードウェアには理解できません。そこで、ハードウェアが理解できる様に、プログラムを変換する必要があります。一つは、プログラムを1行ずつリアルタイムにハードウェア側が理解できる命令に変換して動かす「インタープリタ」であり、もう一つは、プログラム全体を一気に変換する「コンパイラ」という方式です。
「インタープリタ」は1行づつ変換しているため、いつでもプログラムを修正できるというメリットがありますが、デメリットは実行速度が遅くなることです。一方、「コンパイラ」のメリットは実行速度が速いことですが、デメリットは変換した後はプログラムの中身が見えなくなってしまい、修正はできなくなることです。「Java」は、内部に「インタープリタ」を持っていますが、ベースは一応「コンパイラ」ですので、実行速度は、一般的な「コンパイラ」と同等レベルでかなり速いという特徴があります。
三つ目は、インターネットに強いという特徴です。「Java」は、ハードウェアやOSなどの動作環境を選ばずに柔軟にプログラムできるという特徴が評価されて、インターネットのネットワークの先で動いている「サーバー」で広く用いられています。
四つめは、パソコン以外の各種ハードウェアで動作するという特徴です。いろいろなハードウェアで使えるという特徴を活かして携帯電話の「iアプリ」や「Android」など、様々な端末で用いられています。

Javaの将来性

上記の様な「Java」の特徴からいろいろなハードウェアで「Java」は採用され広がってきています。今からプログラミングを勉強するなら、「とりあえずJava」という感覚で間違っていないと思います。